「コンテナー内のオブジェクトを列挙できませんでした」
Windows10のパソコンで、特定のフォルダにアクセスしようとすると「セキュリティ情報を適用中にエラーが発生しました:コンテナー内のオブジェクトを列挙できませんでした。アクセスが拒否されています。」と出てしまうことがあります。
このエラーは、ログイン中のユーザーアカウントでフォルダへのアクセス権がないときやフォルダへのアクセス権が競合してしまっていることが原因となって発生します。
このときは、アクセス権を修復することで「コンテナー内のオブジェクトを列挙できませんでした」エラーを対策することができます。この記事では、「コンテナー内のオブジェクトを列挙できませんでした」の対処法をご説明していきます。
「コンテナー内のオブジェクトを列挙できませんでした」の対処法
それでは、「コンテナー内のオブジェクトを列挙できませんでした」の対処法を説明します。
まずは管理者権限を持つユーザーアカウントでWindowsにログインして、アクセスできないフォルダを右押してメニューの「プロパティ」を押しましょう。
フォルダのプロパティが出るので、「全般」タブの「読み取り専用（フォルダー内のファイルのみ）」のチェックボックスをオフにしましょう。
「セキュリティ」タブを開いたら、「編集」ボタンを押します。
「グループ名またはユーザー名」から「SYSTEM」と「Administrators」を選びて、ぞれぞれ「アクセス許可」から「フルコントロール」の許可チェックボックスを押して有効にしてから「OK」を押しましょう。
フォルダのプロパティに戻るので、「詳細設定」ボタンを押しましょう。
フォルダのセキュリティの詳細設定ウィンドウが出るので、「所有者」の右側に出ている「変更」を押しましょう。
「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウが出るので、「詳細設定」ボタンを押しましょう。
詳細設定が出るので、ウィンドウ右側の「検索」ボタンを押します。
検索結果に候補一覧が出るので、「Administrators」を選びて「OK」を押しましょう。注意点ですが、「Administrators」であって「Administrator」ではない点です。ちゃんと末尾に「s」が付いていることをチェックすれば間違えないので、意識しましょう。
「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウに戻ったら、「OK」を押しましょう。
フォルダのセキュリティの詳細設定ウィンドウに戻るので、ウィンドウ上部にある項目「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を書き換える」とウィンドウ下部にある項目「子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可エントリで置き換える」のチェックボックスをオンにしてから「OK」を押しましょう。
これで、フォルダのアクセス権を再設定して修復することができます。
他にも、コマンドラインからアクセス権の再設定が可能です。エラーが起きるフォルダのパスを控えた状態で「Windowsキー+Xキー」の同時押しでアドバンスドメニューを開き、「Windows PowerShell（管理者）」を押しましょう。
PowerShellが管理者権限で起動するので、「takeown /f "フォルダパス" /r /d y」とコマンドを記入して実行し、コマンドが実行されたら「icacls "フォルダパス" /grant Administrators:F /t」と記入して実行しましょう。これでアクセス権が変更できますよ。
