Aegisub
YouTubeやSNSに個人でも気軽に動画をアップロード可能なようになりました。
動画を作っていると、途中に文字でキャプションを入れたくなることがあります。
また、海外の方でも見てもらえるように、英語などの海外の言語での字幕を入れてみたいという方もいることと思います。
ここでは、動画に字幕を簡単に挿入可能なというソフトについて詳しく解説します。
Aegisubはどのようなソフトで、どのような使用方法をすればいいのか見ていきましょう。
動画用の字幕を作成編集可能なフリーソフト
Aegisubは動画用の字幕を作成したり編集したり可能なフリーソフトです。
特定のメーカーが開発して販売しているソフトではなく、開発者が自由に参加して開発に参加可能なオープンソースで開発されています。
とても高度な機能を所持していながら、誰でも無料で使用可能なので、動画への字幕やキャプションの挿入にチャレンジしたい人は絶対に使ったほうがいいソフトです。
もともとは英語では配布されているソフトですが、簡単に日本語化することも可能です。英語が苦手でも大丈夫なので安心して利用してみましょう。
字幕のタイミングのずれの調整なども可能
Aegisubが評価されている理由の一つに、字幕のずれを簡単に調整可能な機能があります。
Aegisubは実ときに字幕をつける動画をロードして、字幕の作成や編集が可能です。実ときの音声と字幕のタイミングにずれが生じてしまっても、Aegisubなら簡単にずれの修正が可能です。
部分的に修正することも可能ですし、全体をずらすことも可能です。
字幕作成者を悩ませるずれの問題も、Aegisubを使えば簡単に解決可能なので安心です。
Aegisubの使用方法
Aegisubの実ときの使用方法についてここから詳しく見ていきましょう。Aegisubをダウンロードしてインストールした後に、実ときに動画をロードして字幕を作成する使い人は次の通りです。
ソフトのダウンロード
まず最初はAegisubのダウンロードをしましょう。ダウンロードページは、Windows版とMac版と異なるので注意しましょう。
AegiSub 3.2.1. 用 Windows - ダウンロード
Windows版Aegisubは上記のリンクのページから入り、「最新バージョン」もしくは「旧バージョン」を押します。次のページで「ダウンロード」ボタンをクリックすればダウンロード可能です。
インストール
インストーラーをダウンロードしたら、パソコンへインストールしていきましょう。ここではWindows10で解説します。ダウンロードしたファイルをダブル押して開きます。デバイスへの変更を求められるので許可します。
最初にインストールする言語を選びます。「日本語」を選びておきましょう。
「セットアップウィザード」が起動します。「次へ」を押します。
「セットアップウィザード」が起動します。「次へ」を押します。インストールする場所を設定したり、アイコン追加などの設定が開くので、必要に応じてセットして「次へ」を押していきます。
「インストール終了用意」が出たら「インストール」を押します。するとインストールが開始されます。
日本語化する方法
最初の言語選択で「日本語」を選びておけば、セットアップ後もAegisubは日本語で起動します。
しかし、もしも日本語に設定せずにAegisubをインストールしてしまっても安心です。
上記の画像の「設定(Settting)」をクリックすれば「Language(言語)」があります。こちらを押して、「日本語」を選択すれば日本語化可能です。
字幕の作成方法
Aegisubで実ときに字幕を作成する使用方法を解説します。
まず最初は動画をAegisubにドラッグ&ドロップしてセットします。動画がセット可能なと上記の画像のように、字幕を編集可能な画面になります。字幕を開始したい時間を、動画の下のシークエンスバーを左右に動かして指定します。
字幕の開始時間を指定したら、Aegisubの上部にある字幕の開始時間の決定のボタンを押して、字幕のテキストを記入欄に記入します。
テキストを記入したら、「編集」ボタンを押します。すると字幕のスタイルを編集可能です。
字幕が挿入されたことをチェックしたら、シークエンスバーで字幕の終わり時間を決めて終点ボタンを押します。すると指定した時間の間、字幕が表示されます。
字幕の時間にずれが生じた場合には、調節していきましょう。
部分的に調節する方法
まず最初は複数の字幕があるときに、部分的にずれを調節する方法です。調節する字幕を選びたら、メニューバーから「タイミング」を押します。
「タイムシフト」を選びたら「適用する範囲」で「Selected rows」を押して、「シフト時間のして」でずらす時間を指定します。その後「OK」を押します。
すると、選びた字幕の行のタイミングだけ時間を部分的にずらすことが可能です。
全体を調節する方法
字幕全体が数秒ずつずれている場合には、Aegisubの「タイミング」で「All rows」を選びます。「シフト時間の設定」でずれる時間を設定すれば字幕全体を設定した時間だけずらすことが可能です。
字幕を保存する方法もお伝えしておきましょう。作成した字幕を保存するときには、Aegisubの「ファイル」から「Save subtitles」を選びて、名前をつけて保存します。同じファイルを何度も編集する場合には、「上書き保存」から保存可能です。
字幕が文字化けするときの対処法
Aegisubでは直接字幕にするテキストを記入するだけではなく、テキストファイルを読み込ませることで、1回に大量の字幕を作成可能です。しかし、時々文字化けしてしまい、うまく読み込ませることができないことがあります。
Aegisubにテキストファイルを読み込ませるときに、文字化けする理由は、Aegisubで利用している文字コードとテキストファイルの文字コードが異なることです。
文字コードを合わせられないときには、手動でコピペしてペーストると文字化けせずに、字幕を作成可能です。
字幕をAegisubにペーストるときには、テキストエディタへペーストするのではなく、「編集」から「Paste Lines」を押しましょう。
すると、クリップボードにコピーしてあるテキストデータが字幕のラインへペーストられます。あとは、1行ずつ時間を微調整して行きましょう。
字幕を動画に焼き付けたいとき
Aegisubで字幕を作成したら、その字幕ファイルは動画ファイルとは別々のファイルとして保存されます。
動画に焼き付いた状態ではありません。作成したファイルは、動画とは別の字幕ファイルとして存在しています。
複数の字幕を言語などに応じて切り替えるときには、字幕ファイルとしてアップロードします。
しかし、動画に焼き付けてしまいたいときもあると思います。動画に焼き付けるのは、FFmpegを使う方法などありますが、ちょっと手間がかかって難しそうです。
字幕を動画に焼き付けて作成したい場合には、字幕を動画に挿入可能な動画作成ソフトを最初から使ったほうが簡単です。作成する字幕を最終的にどのような形で使用したいのか考えて、字幕作成ソフトを選びましょう。
まとめ
ここでは、Aegisubとはどのようなソフトで、どのような使用方法をするのか説明してきました。
自分自身で動画を作成する機会が多くなってきて、動画に字幕を入れたいと考えている方も多くなってきました。
Aegisubは最初はちょっと難しく感じると思いますが、使用方法を覚えてしまえば簡単に字幕をつけられるようになります。
動画に字幕をつけることに挑戦したいと考えているのであれば、このソフトはとても便利なソフトです。ぜひ、字幕作成に挑戦したい人は、Aegisubを利用して字幕を動画につけてみましょう。