LINE「無料通話」の使い方!【iPhone、Android、発信、応答、LINEオーディオ、ミュート】

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LINE通話の無料の仕組みとパケット通信

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LINEにおける音声通話は、電話回線でなくモバイル通信(4G LTEなど)やWi-Fiによるインターネット経由でおこなわれています。モバイル通信では多少のデータ通信量は消費しますが、いわゆる30秒20円といった「通話料」はかからないため、パケット定額サービスを利用しているなら基本的に「無料」と考えることが可能です。

もちろん毎月使えるデータ通信には上限があるため、完全な無料とはいえないかもしれませんが、Wi-Fiなどを上手に使用すれば気軽に友だちとの通話を楽しめます。スマホ版LINEユーザー同士のほか、パソコン(パソコン)版LINEでも無料通話が可能です。

LINEの無料通話には通常の音声通話のほか、ビデオ通話やグループ通話もあります。ここでは、1対1の音声通話をメインに解説します
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また、固定電話やフィーチャーフォンガラケー)とはLINEの無料通話は可能でせん。

そうした用途で格安で通話したい場合には、LINE Out(有料)およびLINE Out free(広告を見て無料)というサービスも用意されています。LINEの無料通話で話せない相手に電話をかける機能と考えてもよいと思います。

「LINE Out」とは──使用方法や費用、音質、着信時の番号通知、無料で使える機能など

LINEの無料通話の音声品質は?

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LINEの通話品質は以前より大きく改善されてきてはいますが、さすがに大手キャリア各社のVoLTE通話などに及んでいるとはいえません。IP電話であること、また通信環境や端末スペックなどにより、通話品質が左右されてしまうことが主な要因だと考えられます。

とはいえ、一般的な通信環境であれば音声が途切れて通話にならないといったことはなく、普通に会話することが可能なと思います。より良い音質で通話したいなら、互いに安定した通信環境が重要となります。

具体的には、自宅などで電波強度の高いWi-Fi接続をしたスマホのLINE同士で通話するパターンなどが挙げられます。

LINEの通話で消費する通信量は?

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LINEの通話で気になるのが、消費するデータ通信量と思います。LINEの公式サイトによれば、LINEの音声・ビデオ通話のデータ通信量の目安は以下の通りとなっています。


LINE音声通話の通信量の目安

通話時間 データ通信量
1分 0、3MB
10分 3MB
30分 9MB
60分 18MB

LINEビデオ通話の通信量の目安

通話時間 データ通信量
1分 5、1MB
10分 51MB
30分 153MB
60分 307MB


LINE通話のうち、最も通信パケットを消費するのがビデオ通話です。ビデオ通話10分あたりのデータ通信量は51MB。1分あたり5、1MB、1時間ビデオ通話をおこなえば307MBになります。

音声通話は10分あたり3MBと消費パケットは少ないですが、長時間のビデオ通話をおこなうときには(お互い)Wi-Fi接続することをおススメします。

「LINEオーディオ」

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LINEの無料通話を着信すると、iPhone標準の電話着信時とよく似た画面で「LINEオーディオ」と表示され、電話(通話)アプリの履歴にも同じような表示が残ります。

LINEオーディオと表示されていても、実ときはLINEの無料音声通話であるため、従来どおり無料で使用可能です。

LINE通話のかけ方・受け方・ミュート

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初めてLINEの無料通話を使いたいユーザー向けに、電話のかけ方や受け方のやり方、通話中の操作(ミュート・スピーカーフォン・ビデオ通話切替)を解説します。

また、発信や着信をキャンセルしたり、応答しなかったりした場合、トーク画面にどのような通知がなされるのかを説明します。

通話のかけ方

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友だちリストの画面を表示し、通話をしたい友だちを選んでタップ。

ポップアップが表示されるので、無料通話ボタンを押します。

トーク画面からも発信可能です。

iPhone版、Android版ともに画面上部の電話マークから無料通話を選びます。

呼び出し画面になります。相手が応答するまで待ちます。

出ない場合は、画面下部の赤いボタンから発信を途中でキャンセル可能です。

通話の受け方(着信)

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友だちからLINE無料通話の着信があると、標準の電話と同様な着信画面に切り替わります。

応答は青のボタンをタップで、すぐに会話を始めることが可能です。赤いボタンを押すと、応答を拒否して即切断可能です。

通話中の操作:ミュートやスピーカーフォン

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友だちが応答すると無料通話がはじまり、通話時間がカウントされていきます。

通話を終了するには、赤い終話ボタンをタップすればOKです。

通話画面の各ボタンには次のような意味があります。

①マイクをミュートにする:マイクのミュートをオンにすることで、こちらの音が向こうに伝わらない状態になります。保留機能としても使用可能です

②ビデオ通話に切り替える:音声通話をビデオ通話に切り替えることが可能です

③スピーカーをオンにする:スマホを耳元に当てなくても通話することが可能です

いずれの機能も、ボタンが緑色の表示になっていればオンになっている状態を示しています。

トーク画面上での通知の見方:「応答なし」

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相手が通話に出ないので自分自身から発信を取り止めた場合、発信側のトーク画面には「キャンセル」と表示されます。一方、着信側のトーク画面では「不在着信」の通知が表示されます。

また、発信者のトーク画面に「応答なし」と表示されるのは、相手(着信側)が応答せずに手動で切断(拒否)したか、一定時間ずっと応答しなかったことによる発信の自動終了(発信者は手動キャンセルしていない状態)を示しています。

なお、相手が応答して通話した場合は、通話終了後に互いのトーク画面に通話時間の表示(履歴)が残ります。

LINEの通話が便利になる小ワザ集

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よく通話する友だちを「ショートカット」としてホーム画面や通知センターに追加したり、通話中にLINEのトークも操作したり可能な小ワザをいくつか解説します。

よく通話する相手のショートカットをつくる方法

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LINEで頻繁にやりとりする相手のショートカットを作っておくと、直接ワンタップで発信可能です。基本的にAndroid版のみに提供されている機能ですが、iPhone版でもウィジェット活用のショートカット(お気に入り)を作成することが可能です。

Android版LINE

Android版LINEアプリでは、トークあるいは無料通話がすぐに始められるショートカットをホーム画面上に簡単に作成可能です。
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ショートカットを作りたい相手とのトークルームを開いたら、トーク画面右上のVボタンからメニューを出し、設定を選びます。

続いて無料通話ショートカットを作成を押します。
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「ホーム画面に追加」の画面で追加を押すと、音声通話のショートカットが追加されます。

アイコンをワンタップすれば、すぐに相手へ発信可能です。


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iPhone版LINE

iPhone版LINEアプリには、正式にショートカットを作成する機能は提供されていません。しかし、通知センター上にワンタップで特定の相手への発信が可能なウィジェットを作成可能です。
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iPhoneの通知センターを開いて上にスクロール、下部にある編集ボタンを押します。
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ウィジェット対応アプリの一覧から「LINE」の横にある+ボタンを押して、ウィジェットを追加します。
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LINEのウィジェットが通知センターに表示されるようになるので、人型ボタンをタップ。

友だちリストが開いたら、ショートカットを作りたい相手を選びます。

ポップアップで星ボタンを押し、その友だちをお気に入り登録します。

これで、通知センターのLINEウィジェットに相手のショートカット(お気に入り)が表示され、通知センターからワンタップで発信がおこなえます。

通話しながらトークを操作する方法

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通話中にLINEの操作をおこなうことも可能です。スピーカーフォン(前述)に切り替えれば、相手と話しながらトークで写真を送ったりすることも可能です。


友だちと通話中の画面で、スピーカーのアイコンをタップ(緑色になる)。これで、スマホを耳に当てなくともハンズフリーで話すことが可能なようになります。iPhone版では画面右上の四角に矢印のボタンを押すと、通話をする直前に開いていた画面へ遷移します。


iPhone版、Android版いずれも、画面に通話している相手のアイコンが表示されます。元の通話画面に戻るにはこのアイコンを押すだけです。

LINE通話の着信のみを拒否する方法

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迷惑な相手の着信を拒否するというより、ミーティングや打ち合わせ中など通話に応答できない場合に、着信だけを受け付けないようにする設定が可能です。ブロックとは異なり、着信履歴があったことはわかります。
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LINEの「ホーム」タブから歯車→通話と進んだら、通話の着信許可の設定をオフにします。

これで無料通話がかかってきても、着信しないようになります。


相手が着信拒否中のあなたに通話を発信すると、通常時と同じく「発信しています」と表示されて呼出音が流れます。

自分自身には着信せず、相手とのトーク上に「~(相手)からの着信がありました。通話の着信許可がOFFになっているため、応答可能でせん」と表示されます。一方、相手のトーク画面には「応答なし」との表示がなされます。

LINE通話の「着信音」「呼出音」を変更するには?

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LINEでは、メッセージなどを受信した時の「通知音」以外にも、無料通話の着信時のサウンド(着信音)も変更することが可能です。

一つは、手持ちの音源などをサードパーティ製のアプリを使用し、着信音として設定する方法があります
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また、LINE MUSICの公式機能「LINE着うた」を使用すると、LINEで無料通話(音声通話・ビデオ通話)をかけてきた相手に聞こえる「呼出音」と、かかってきた時の「着信音」として、LINE MUSICで配信されている5000万曲の中から好きな音楽を設定可能なようになっています。

呼出音や着信音をカスタマイズしたいユーザーには嬉しい機能です。詳しい設定やり方は下記の特集を参照してください。

LINEの通話を「録音」することは可能?

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iPhoneでもAndroidでも、端末の機能やLINEアプリ自体にLINE無料通話の内容を録音する機能は用意されていません。通話の録音を可能とするサードパーティアプリは一部存在しますが、LINEの通話録音への対応を正式に謳い、かつ正常に動くものはほぼないというのが現状です。

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そうした中で、ICレコーダーとテレフォンピックアップなどの外部機器を使用する方法を駆使することにより、LINE通話の録音がおこなえる場合があります。テレフォンピックアップはインナーイヤー式のマイクロホンで、ICレコーダーのマイク記入に接続し、イヤホンを耳に入れた状態で通話して内容を録音するというものです。

詳しくは、下記の特集を参照してください(Androidスマホにも対応しています)。さらにiPhoneでは、iOS 11以降で画面収録(画面録画、スクリーンレコード)を使用したLINE通話の録音も可能になっています。

「通話できない」「聞こえない」ときの原因と対処法

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LINEで無料通話の発信ができない・着信しない、あるいは通話中に切れてしまうといった場合、どのような原因が考えられると思いますか。

まず、LINE通話が発信・着信できないという場合には、以下のようなエラーメッセージが表示されます。

LINE通話ができないときによく出るエラーメッセージ

「この機能を使用する権限がありません。利用している端末の設定から、本機能へのアクセスを許可してください」
「○○からの着信がありました。通話の許可がOFFになっているため、応答可能でせん」
「マイクへのアクセスを許可してください」「音声の録音をLINEに許可しますか?」
「友だち追加後に通話が可能です」
「通話可能でせん。○○は最新バーションを使用していないか、通話機能に対応していないため応答することが可能でせん」
「応答なし」がずっと続く
「サーバーへ接続可能でせん」「通話することが可能でせんでした」

これらのエラーメッセージに沿って、それぞれ対処をしていく必要があります。

またLINE通話はおこなえるものの、音声が聞こえづらい、途切れてしまうといった音声トラブルの原因も多様です。

LINE通話が聞こえない場合の主な原因

自分自身もしくは相手のマイクがミュートになっている
受話音量が小さくなっている
通信環境(電波)が悪い
通信速度制限を受けている
イヤホンなど外部機器とBluetooth接続されている
Full HD voice、オーディオモード、OpenSLの設定(Android版LINE)
そのほか、LINEアプリのバージョンや端末の不具合、故障など

音声通話が上手くいかない原因が自分自身側ではなく相手側にある可能性もあるため、原因を特定するのは難しいところです。下記記事で説明している各種の対処法や「テスト通話」などで改善可能なか試してみましょう。