iPhoneのリンゴループの原因、対処法!【エラー、不具合、修理料金、機種、自力、直し方、解決】

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リンゴループ

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iPhoneを使用している人は、iPhoneのエラーや不具合を経験した方もいると思います。

そのうちの1つが「リンゴループ」と呼ばれる不具合です。

iPhoneユーザーなら知っておきたいリンゴループの自力で可能な対処法を解説します。

またどうしてもその方法では改善できない場合には修理を依頼します。そのときの修理方法、修理費用も解説します。

iPhoneを使用し突然リンゴのマークから先へ進まない状態

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リンゴループとは、iPhoneが再起動を繰り返す現象を言います。

起動時にAppleのロゴであるリンゴマークが出るのですが、そのままホーム画面にならず、電源が落ちる、起動するという動作を繰り返すため「リンゴループ」と呼ばれるようになりました。

リンゴループの原因とは?

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リンゴループになってしまう理由は色々です。

パソコンの場合、再起動を繰り返す原因の1つにウイルスであることもありますが、iPhoneの場合はその可能性はとても低いと言えます。

空き容量不足

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iPhoneの内蔵ストレージは、あらかじめ容量が決まっています。購入するときに、32GB、128GB、256GBと選びて購入します。

内蔵ストレージは限りがあり、残りのストレージが少なくなると「ストレージの空き容量がありません」というポップアップを表示します。

空きストレージがギリギリまで減ると写真が撮れない、動作が重くなるなどの症状がでます。リンゴループもその症状の1つです。

アップデートの失敗や起動ファイルの破損

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Wi-Fi経由でiOSのアップデートを行い、途中でWi-Fiが切れてしまったときなどに、アップデートが失敗することがあります。

またファイルが破損している場合に、正常にiOSを起動できなくなります。そのときにリンゴループとなる場合があります。

落下や水没による基盤故障

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落下や水没で基盤が故障しリンゴループになることもあります。この場合、ハードウェア故障となりますので、修理が必要である場合が多く、自力で改善することは困難です。

バッテリー劣化

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iPhone本体のバッテリーは消耗品ですので、2年以上利用していると劣化するのは当然です。

充電可能な最大容量がどんどん小さくなり、結果として起動終了までの電力を蓄えることができずに、リンゴループになる場合があります。

現在の最新OSであるiOS12は、バッテリー残量が基準値を下回ると、バッテリー交換時期を知らせてくれるので、それをチェックしてバッテリー交換をすれば、リンゴループになってしまうことは少ないでしょう。

リンゴループの対処法「自力での直し方」

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では実ときにリンゴループになってしまった場合はどうすればいいのかを説明します。

修理に持ち込む前に自力で何とかできれば、その方が時間も短く、修理費用もかかることがありません。

強制終了して再起動

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自力で不具合を直すのであれば、再起動は欠かせません。再起動だけで改善することは多くあります。リンゴループでも例外ではなく、再起動を行うだけで改善可能なことが多いです。

リンゴループの場合、通常の再起動ができないので強制終了して再起動する方法が有効です。
iPhoneの強制再起動の方法
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・iPhone8以降の場合
音量を上げるボタン、音量を下げるボタンの順に押し、サイドボタンを長押しします。

・iPhone7 あるいは iPhone7 Plus の場合
サイドボタンと音量を下げるボタンを同時に長押しします。

・iPhoneSE、6s以前の場合
ホームボタンと上部のボタン (あるいはサイドボタン) を同時に長押しします。

どのモデルでもリンゴマークが表示されたら押していたボタンを離してください。

セーフモードで再起動

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リンゴループの自力で可能な対処法としてセーフモードで起動する方法があります。セーフモードでの起動方法はApple公式サイトには掲載されていません。

しかし、パソコンでもセーフモードでの起動があるのと同様にiPhoneでもセーフモードでの起動が可能なようになっています。

1、強制再起動の方法と同じ操作で電源をオフにします。画面が真っ暗になったらボタンを離します。
セーフモードでの起動1
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2、ボリューム調整のプラスボタンを押しながら電源ボタンを押してください。
iPhoneセーフモードでの起動2
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リンゴマークが出ても、ボリューム調整ボタンは離さずに待ちます。通常起動はリンゴループになっても、セーフモードであれば無事起動可能なことがあります。

セーフモードは、iOSの起動と必要最低限のアプリだけで起動する方法です。セーフモードで起動できたら、すぐにバックアップをとってください。その後最近ダウンロードしたアプリがある場合は消去して通常起動に戻します。

SIMカードを抜いて再起動

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SIMカードに問題がある場合、SIMカードを抜いた状態で起動すると正常に起動可能なことがあります。

SIMカードを抜く場合は、一旦電源を切ってから抜くようにします。

SIMカードを抜いて正常起動できた場合は、自分自身が契約しているキャリアにSIMカードの交換を申し出てください。SIMカードの交換には費用がかかることがありますので、キャリアのショップにチェックしましょう。

iTunesと同期

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リンゴループを自力で改善する方法は他にもあります。iTunesと同期することで、正常に起動する場合があります。
1、 iTunesを起動し、USBケーブルでiPhoneを接続します。

2、画面左上のiPhoneマークを押します。
iPhoneマークをクリック

3、画面左の概要タブを選び、下にスクロールします。
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4、「Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期」にチェックを入れます。
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5、画面右下の「同期」を押します。
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これでもリンゴループが改善しない場合は、引き続きiTunesでリンゴループ改善方法を試してみてください。

iTunesを最新版にアップデート

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iTunesは最新版でないと、正常に動作しないことがあります。パソコンにダウンロードされているiTunesを最新にする方法を説明します。
1、iTunes画面の上部から「ヘルプ」を選びます。
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2、「更新プログラムをチェック」を押します。
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3、画面の指示に従ってアップデートします。
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以下のリンクから最新版のiTunesをダウンロードすることも可能です。

iOSを更新

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最新のiTunesがダウンロードできたら、iOSを更新します。iOSの更新はiTunesを使います。
1、iTunesを起動して、左上のiPhoneマークを押します。

2、画面左の「概要」を押します。
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3、「更新」を押します。
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あとは画面の指示に従って更新終了まで進めてください。更新することで、iOSの破損がある場合は修復され、リンゴループが改善することがあります。

それでも駄目なら

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今までご解説した方法をすべて試しても改善しない場合も、まだ修理を依頼する必要はない可能性もあります。さらに自力で改善方法を試します。

リンゴループの対処法「最終手段」

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自力でリンゴループを抜け出す方法はまだあります。修理に出すのはまだ早いです。リカバリーモードかDFUモードにして初期化する方法です。


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初期化する前の注意

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修理に出す場合でも、データは初期化されてしまいます。これから説明するリカバリーモードで初期化、DFUモードで初期化する場合もデータは無くなってしまいます。なので、可能な限りiTunesでバックアップします。修理もしくは初期化する前の気を付ける点を挙げておきます。

・データをバックアップする
iTunesの暗号化バックアップの場合はパスワードを把握しておく
Apple IDとパスワードをわかるようにしておく

リカバリーモードで初期化

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・iPhone8以降の場合
音量を上げるボタン、音量を下げるボタンの順に押し、サイドボタンを長押しします。

・iPhone7 あるいは iPhone7 Plus の場合
サイドボタンと音量を下げるボタンを同時に長押しします。

・iPhoneSE、iPhone6s以前の場合
ホームボタンと上部のボタン (あるいはサイドボタン) を同時に長押しします。
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iPhoneリカバリーモードに切り替えて、「iPhoneを復元」することでデータが初期化され、正常なiOSが入った状態になります。
1、iPhoneをパソコンに接続して、iTunes を開きます。

2、接続している状態でリカバリーモードに切り替えます。

3、iTunesに「更新」と「復元」の選択肢が表示されたら、「復元」を選びます。
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リカバリーモードは、15分間で解除されてしまいます。リカバリーモードが途中で解除された場合は、ケーブルは接続したまま、再度リカバリーモードでの「iPhoneを復元」を繰り返します。

DFUモードで初期化

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リカバリーモードはiPhoneの起動プログラムからiTunesと接続する方法です。DFUモードはiOSの起動プログラムを使用せずにiTunesに強制的に接続させる方法です。iPhoneのモデルによってDFUモードに切り替える方法は異なります。

iPhone8以降の場合

1、iPhoneをパソコンに接続して、iTunes を開きます。

2、音量を上げるボタンを押してすぐに放します。音量を下げるボタンを押してすぐに放します。サイドボタンを画面が真っ暗になるまで長押し、電源をオフにします。
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3、サイドボタンと音量を下げるボタンを同時に10秒間長押しします。
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4、サイドボタンだけ指を離します。音量を下げるボタンだけを長押しします。
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4まで進めて、音量を下げるボタンを離してもiPhoneの画面が真っ暗であればDFUモードの切り替え終了です。
iPhone7 あるいは iPhone7 Plus の場合

1、iPhoneをパソコンに接続して、iTunes を開きます。
iTunes起動

2、 サイドボタンと音量を下げるボタンを同時に押し、電源をオフにします。
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3、電源ボタンと音量を下げるボタンを同時に10秒間長押しします。
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4、電源ボタンだけ指を離します。音量を下げるボタンだけを長押しします。
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4まで進めて、音量を下げるボタンを離してもiPhoneの画面が真っ暗であればDFUモードの切り替え終了です。

iPhoneSE、iPhone6s以前の場合

1、iPhoneをパソコンに接続して、iTunes を開きます。

2、iPhoneの電源をオフにします。
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3、電源ボタンとホームボタンを同時に10秒間長押しします。
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4、電源ボタンだけ指を離します。ホームボタンだけを長押しします。
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4まで進めても、リンゴマークやリカバリーモードの画面になっているようであれば、DFUモードへの切り替えが失敗です。再度1~4を繰り返します。

DFUモードに無事切り替えることが可能なと、iTunesの画面に「iTunesリカバリーモードのiPhoneを見つけました。」というウィンドウが表示されます。「OK」を押してiPhoneを復元すれば、操作は終了です。

初期化されたiPhoneはアプリや写真などデータがない状態です。正常に起動可能なようなら、修理は必要ありません。データのバックアップを復元してみましょう。

リンゴループの対処法「iPhone修理サービスと値段」

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自力でリンゴループが改善できなかった場合は、iPhoneの修理サービスを使用します。iPhoneの修理方法や修理費用を解説します。

Apple正規サービスプロバイダに依頼

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Apple StoreApple正規サービスプロバイダに持ち込んで修理を依頼することが可能です。ただし、修理を始め、店舗は予約制なので早めに予約しておくことが必要です。

特にApple Storeでの修理はとても込み合いますので、予約日まで1週間くらいの期間は覚悟してください。店舗では今まで試した方法をすべて伝えることで修理ではなく、交換となることが多いです。場合によっては預かり修理になることもあります。

Apple配送サービスを使用

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店舗に持ち込みができない地域に住んでいる場合や、仕事などで時間がとれない場合で修理が困難な人はAppleの配送サービスを使用することも可能です。

Apple公式サイトからインターネット経由で配送修理を依頼する方法と、Apple care(Appleの電話サポート)に連絡して配送修理を手配する方法があります。
Appleサポートサイトで修理を申し込む

リンゴループの修理費用の通常費用

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リンゴループの修理で、店舗への持ち込み修理、配送修理どっちを選んでも費用はほぼ変わりません。一部店舗では修理費用が異なる場合があります。修理費用は表にまとめましたので参照してください。

モデル 通常費用(保証対象外・税別)
iPhone XS Max 67,800 円
iPhone XS 62,400 円
iPhone XR 45,400 円
iPhone X 62,400 円
iPhone 8 Plus 45,400 円
iPhone 8 39,800 円
iPhone 7 Plus 39,800 円
iPhone 7 36,400 円
iPhone 6s Plus 37,400 円
iPhone 6s 33,800 円
iPhone 6 Plus 37,400 円
iPhone 6 33,800 円
iPhone SE 30,400 円
iPhone 5s、iPhone 5c 30,400 円
iPhone 4s 22,400 円

リンゴループの修理費用が無料になる場合とは?

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購入してから1年間はAppleの無料保証がついています。また、Apple Care+というAppleの保証サービスに加入している場合も、修理費用が無料になることがあります。どっちも物理的な故障(落下・水没)がないことが前提条件です。

・購入から1年以内
Apple Care+に加入していてApple Care+の保証期間内

以上2つの条件に限り、修理費用が無料になります。物理的な故障(落下や水没)があると判断された場合は、通常費用もしくはApple Care+の保証での費用となります。

リンゴループの修理費用が安くなる場合

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リンゴループの修理費用が安くなる条件としては2つあります。どっちも購入時か購入後30日以内に加入しておく保証サービスですので気を付けてください。

AppleCare+に加入している

Appleの公式保証サービスです。AppleCare+は購入から30日以内であることが加入する条件です。

Appleへの電話やインターネットから加入する場合は一括支払いです。キャリアによっては分割で加入可能な場合もあります。AppleCare+は購入から2年間の期限付きの保証ですので注意しましょう。

キャリアの保証サービスに加入している

キャリア独自で保証サービスを実施していることもあります。費用や期限は各キャリアで異なります。その場で修理を受け付け可能なキャリアもありますが、一旦修理をAppleの店舗や配送で行い、その領収書で保証金が返金されるキャリアもあります。

保証内容については、購入時にチェックしておくと安心です。

AppleCare+のリンゴループ修理費用

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AppleCare+に加入している場合は、保証期間内で物理的な故障がなければ無料です。しかし、物理的な故障があると判断された場合はAppleCare+を使った修理費用を支払います。

モデルによっても修理費用は異なります。また、修理費用が変更となる場合もありますので気を付けてください。

モデル AppleCare+加入・物理的な故障あり(税別)
iPhone 5s~iPhone XS Max 11,800 円
iPhone 4s 22,400 円

リンゴループが自力で改善できれば、修理に持ち込むこともなく、快適に使用可能です。リンゴループの他にもiPhoneのエラーや不具合は、自力で解決可能なものもありますので、ぜひ試してみてください。

また、リンゴループのような不測の事態に備えるためにも、日ごろから定期的にデータのバックアップをするようにしてください。