iPhoneのSpotlight検索
「Spotlight検索」は、iPhone、iPad、iPod touchで使用可能なiPhone標準の検索機能です。アプリをダウンロードしなくても、iPhoneを初めて起動した時から使える標準機能なのです。
ここでは、この「Spotlight検索」をiPhoneで活用する方法と、設定方法をご解説させていただきます。
iPhoneのSpotlight検索の機能
前項ではSpotlight検索はiPhone内のデータを広範囲に一括検索する事が出来る、と機能を列挙しましたが、一体これらの機能はどのように便利なのと思いますか。
次はiPhoneを利用している方にとってとても便利なSpotlight検索の使用方法をご解説したいと思います。
主な使用方法
iPhoneでSpotlight検索を使うと最も便利なところ、それは少ない動作で色々な機能を使用出来る事です。Spotlight検索を使い始めると、今から挙げるものは今後「Spotlight検索以外でやらない」様になるかもしれません。
Web検索
Spotlight検索のWeb検索では、Googleを使った検索が出来ます。iPhoneでSafariを開く事無くGoogle検索が出来るので、出先で急いで調べ事をしたい時にとても便利です。
設定アプリの中の項目を探す
iPhoneの設定アプリの中の項目も、Spotlight検索で探す事が出来ます。iPhoneの設定を変えたいけれど、設定アプリのどこにあるのか見つけられない・・・という経験のある人は多いと思います。
そんな時、Spotlight検索でキーワードを記入すれば簡単に該当ページを見つける事が出来ます。
アプリを探して起動する
ホーム画面から目的のアプリを中々見つけられなかった事がありませんか?それはアプリの並べ替えやフォルダ分けをしてiPhoneを整理していても、起きてしまいます。
しかしSpotlight検索を使うと、アプリの名前の一部を記入するだけで該当のアプリを探してくれます。
辞書の代わり
Spotlight検索に意味を知りたい言葉を記入すれば、すぐにiPhoneプリセット辞書の検索結果を教えてくれます。
iPhoneには日本語(スーパー大辞林)、英語(ウィズダム英和、和英辞典)、Apple用語辞典が日本語に対応している他、英英辞典や仏英辞典等、全36種類の辞典がプリセットされています。
これらは設定アプリ>一般>辞書の一覧から、チェックを入れている辞書だけが検索対象になります。
標準の電卓アプリでは出来ない複雑な計算も可能
Spotlight検索に数式を記入するだけで、計算結果が表示されます。その上Spotlight検索では、iPhone標準の電卓アプリでは出来ないような括弧を使った式や、三角関数や対数等を使った複雑な計算も出来ます。
三角関数まで使う様な計算をする機会はあまり多くはありませんが、いざという時に関数電卓を所持していなくても、iPhoneがあれば計算が出来るのです。
通貨を換算する
Spotlight検索に金額と通貨単位を記入すると、日本円に換算した結果が表示されます。勿論、最新の為替相場に即した換算結果です。
単位を換算する
単位の換算もSpotlight検索であっという間に出来ます。長さ以外にも、重さや温度等色々な単位を換算してくれます。
iPhoneのSpotlight検索の使用方法
これまでの説明で、iPhoneのSpotlight検索が如何に便利な物かをご理解頂けたと思いますか。それでは、ここからはSpotlight検索の使用方法をご解説させて頂きます。
検索手順
ここではiPhoneでの使用方法のみご解説しますので、是非お手持ちのiPhoneを操作しながらご覧下さい。
iPhoneのホーム画面で、画面を下に軽くスワイプします。大きく上から下へスワイプすると通知センターを開いてしまいますので、小さい範囲をスワイプして下さい。
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ロック画面でも使える
ロック画面でもSpotlight検索を使用出来ます。ロック画面を左から右へスワイプすると、上部にSpotlight検索の検索窓が表示されています。
アプリを使用していてiPhoneにホーム画面が映っていなくても、Spotlight検索を使用出来ます。上から下に大きくスワイプして通知センターを開き、通知センターを左から右に大きくスワイプすると、上部にSpotlight検索の検索窓が表示されています。
検索窓にキーワードを記入
検索窓にキーワードを記入します。iPhone内のデータにWeb検索やWikipediaで知りたい事、アプリの名前や周辺施設、意味を知りたい言葉等、Spotlight検索で検索出来る事を何でも記入してみましょう。
マイクのボタンを押すと、音声記入で検索する事も出来ます。利き手が塞がっている時や、iPhoneのフリック記入が苦手な方にも便利です。
Webやアプリごとの検索結果が表示される
記入しているそばから検索窓の下に検索結果が表示されていきます。その内容はWebやアプリ、ニュース、映画等のカテゴリ毎に纏められています。
検索結果を開く
検索結果を押すと、詳細(あるいは結果)に移動する事が出来ます。Wikipediaの検索結果をタップすればSafariでWikipediaの該当ページを開きますし、ミュージックの曲をタップすればミュージックが起動されます。
Appで検索
検索結果の右上に小さく表示されている「Appで検索」を押すと、そのアプリでSpotlight検索で使ったものと同じキーワードを利用して検索した画面にジャンプします。
iPhoneのSpotlight検索の設定方法
Spotlight検索を使いこなすには、自分自身にとって使い易い様に設定をする事が大事です。検索結果に何でもかんでも出て来てしまっては、目当てのものを中々見つけられなくストレスになってしまいます。
Spotlight検索を活用する設定の方法
Spotlight検索は、Siriと連携する事で上記の様な便利な機能を使える様になります。その手順をご説明いたします。
iPhoneの設定アプリを開き、「Siriと検索」を押します。
画面を下へスクロールしていくと、「Siriからの提案」という項目があります。今回ご解説した機能を全部使いたい場合は、3つの項目を全部オンにしておいて下さい。
ロック画面上の提案を許可すると、ロック画面を左から右にスワイプした時にアプリが提案されます。アプリ提案の優先順位はよく使うアプリや、提案を見た時刻によく利用しているアプリですので、他人に見られたくないという人はオフにしておきましょう。
範囲、優先順位の設定方法
検索結果に表示されるアプリの範囲を指定する事で検索結果に優先順位が出来、検索結果画面に不要な情報が溢れる現象を避ける事が出来ます。
上でと同様にiPhoneの設定アプリを開き、「Siriと検索」を押します。
アプリ名を押して検索対象を設定
iPhone内にある検索範囲内のアプリが羅列されていますので、任意のアプリを押します。
「Siriおよび提案」をオンにすると、「Siriからの提案」とSpotlight検索の結果に表示されるようになります。
「ロック画面で使用可能」をオンにすると、iPhoneがロックされている状態でも「Siriからの提案」にアプリアイコンが表示されるようになります。
ここで「ロック画面で使用可能」をオンにしていても、上でご解説した「Spotlight検索を活用する設定の方法」の項にある「ロック画面上での提案」をオフにしているとロック画面には提案されません。
「Appを表示」のスイッチは、「Siriおよび提案」がオフの時に表示される項目です。こちらをオンにすると、Spotlight検索の結果には出て来ませんがSiriからの提案には表示されるようになります。
この項目ではSpotlight検索の検索結果に表示するアプリの優先順位を編集出来たのですが、現在は自由に優先順位を変更出来る仕様になっていません。
「Spotlight検索」のメニューが無い人は、Spotlight検索で使わないアプリを全部「Siriおよび提案」をオフにする事で、結果的に検索結果の表示優先順位が上がります。