iPhoneの充電が遅い原因、対処法!【充電スピード、パソコン、不具合、故障、ケーブル、バッテリー】

スポンサーリンク

iPhoneの充電が遅い場合の目安


iPhoneに搭載されているバッテリーはリチウムイオン電池です。

この電池は、長期使用や無理な環境での充電を行うことで、充電速度が遅くなることがあります。

ここでは、iPhoneで使用可能な充電速度の速いUSB-C端子についてや、iPhoneの充電に適した環境などを詳しく解説します。また、充電速度が遅くなる理由などについても解説します。

充電スピードの適切な時間


iPhoneの充電速度は、充電方法によって異なります。まとめると以下のようになります。

充電方法 80% 100%
Lightningケーブルと5Wアダプタ 約2時間 約3時間
Ligntningケーブルと12Wアダプタ 約1時間 約2時間
USB-C端子Lightningケーブルと29Wアダプタ 約50分 約2時間

これらのケーブルやアダプタは、以下のように異なるモデルのApple製品によく使うものが大半で、それぞれ電圧などの性能が異なります。

USB-C端子

USB-C端子とは、次世代のUSB規格として開発されたもので、2015年に発売されたMacBookで採用されたことで話題になりました。USB-C端子はパソコン以外にもAndroidスマートフォンでも続々と採用されています。

USB-C端子には従来のUSB端子と違って表裏の区別がなく、ストレスフリーに使用可能なため今後ますます普及していくものと考えられます。

使用状況

使用するケーブルやアダプタによって充電速度は異なりますが、iPhoneの使用状況によって速く充電可能な場合と、充電速度が遅い場合があります。充電が遅い原因を、パターン別に詳しく解説します。

電池残量が80%以上


iPhoneリチウムイオン電池は、電池残量が80%以上の状態だと充電速度が遅い仕様になっています。Appleでは、これをトリクル充電と呼んでいます。また、iPhoneの温度が一定以上になると80%以上の充電を制限するという仕様にもなっています。

負荷のかかるアプリを起動している


負荷のかかるアプリを使用しているときは、消費される電力が多くなるため結果的に充電が遅いと感じやすくなります。充電速度を速くしたい場合は、負荷のかかるアプリの使用をやめるのが効果的です。

温度環境が良くない

iPhoneが極端に熱かったり、冷たかったりする環境にあると、充電速度が遅い状態になる場合があります。iPhoneは0℃〜35℃の環境下でなら普通に動作しますが、最適な温度は16℃〜22℃とされています。

パソコンのUSB接続で充電している


パソコンのUSB接続での充電では、充電速度が遅くなる場合があります。パソコンからUSB接続するよりも、壁付けコンセントからの充電のほうが電圧が高くなり、充電速度は速いです。

iPhone XS、XS Maxは従来に比較して遅い


2018年9月12日に発売されたiPhone XS、XS Maxは、従来のiPhoneに比較して充電が遅いといわれています。iPhone XS、XS Maxに同梱の充電器を使用すると、満充電になるまで3時間かかるという報告もあります。

不具合や故障


iPhoneの充電速度が遅い原因には、本体に何かしらの不具合や故障が生じているという可能性もあります。ここでは、iPhoneの充電速度が遅い理由を、不具合や故障のパターン別に詳しく解説します。

充電ケーブルの出力が弱い


充電ケーブルの出力が弱いと、充電速度が遅い場合があります。充電ケーブルの速度が遅い原因として考えられるのは、純正品ではないケーブルを使用しているということが挙げられます。非純正品の使用では正常な動作が保証されません。

Lightningケーブルの損傷


損傷したLightningケーブルでの充電では、充電の速度が遅い場合があります。Lightningケーブルが損傷していると接触が悪くなったり、思わぬ事故につながったりする可能性もあります。

iPhoneのコネクタの汚れ


iPhone本体の充電コネクタに汚れがついていると、正常に充電されず、充電速度が遅い場合があります。明るい場所でiPhoneの充電コネクタをよく観察し、ほこりや汚れがついていたら、コネクタを損傷させないように気を付けて、汚れを取り除いてみて下さい。

アプリのバグでバッテリーに負荷をかけている


アプリにバグが生じていると、iPhoneが動くときに余計な負荷がかかり、充電速度が遅い場合があります。アプリを再起動したり、最新のバージョンにアップデートすることで改善する場合があります。

iOSのバグでバッテリーに負荷をかけている


アプリのバグと同様に、iOSにバグが生じているとiPhoneの充電速度が遅くなる場合があります。OSやアプリを最新のバージョンにアップデートする方法は、このあと解説します。

iOSの不具合で見かけ上の%表示がおかしい


OSに不具合が生じると、iPhoneに表示されるパーセンテージにエラーが起こり、実ときの電池容量と異なるものが表示されることがあります。これもOSのアップデートや、iPhoneの再起動で改善する場合があります。

Bluetoothの不具合


Bluetoothは、近距離にある色々な電子機器を電波で無線接続する機能のことです。この接続でエラーが起きると、例えばその場にない電子機器の電波を受信しようとするなどして余計な電池を消耗し、結果的に充電速度が遅くなることがあります。

ホームボタンの不具合


iPhoneのホームボタンに不具合があると、充電速度が遅くなることがあります。これも、ホームボタンに不具合が起きたことによって余計な電力を消費してしまうことが原因と考えられます。

水没


iPhoneが水没すると、iPhone本体に色々な不具合が起こります。充電速度が正常でないのも症状のひとつです。この場合、iPhoneの修理も視野に入れたほうがいいかもしれません。また、濡れている状態での充電は危険です。

バッテリーの劣化


iPhone本体のバッテリーが劣化していると充電速度が遅くなる可能性があります。iPhoneで「設定」アプリを開き、「バッテリー」までスクロールして押して下さい。

次の画面に「バッテリーの状態」という項目がありますので、それを押します。

すると、次の画面でバッテリーの劣化度が表示されます。

設定変更で速くする


iPhoneの充電を速くするのでに可能な対処法に、iPhoneの設定を見直すという方法があります。機内モードなど、すぐに可能なものも多いので、充電速度が遅いと感じたら以下の対処法を実践してみて下さい。

充電中は電源を切る


iPhoneの電源を切ってから充電をするというのは、もっとも簡単な方法かもしれません。iPhoneの電源を切ってしまえば、当然ながら充電中に消費される余計な電力を抑えることが可能です。急を要するときなどにもおススメの対処法です。


スポンサーリンク


機内モードにする


電源を切ることができなければ、機内モードにして充電をするのがおススメです。設定、もしくはコントロールセンターから機内モードの設定が可能です。機内モードに設定すると、消費電力が格段と少なくなります。

機内モードとは?


機内モードとは、携帯電話の電波が航空機器に干渉するのを防ぐモードで、航空機モードともいわれます。機内モードを設定すると、電波の送受信が停止します。機内モードで停止されるのは、4G通信、WifiBluetoothなどです。

機内モードを設定すると、電話やネットが使用できないので気を付けて下さい。

起動中のアプリを全部終了する


ホームボタン搭載の機種は、ホームボタンを2回早押しで、ホームボタンのない機種は画面を下から上へスワイプで起動中のアプリを出します。そのまま使用しないアプリを下から上へスワイプし、アプリを終了させます。

アプリやiOSのアップデート

前述したとおり、アプリやOSのバージョンをアップデートすると充電速度が速くなる可能性があります。アプリをアップデートするには、iPhoneのアプリストアを開き、右下のボタンから更新タブを開きます。ここからアップデートを行って下さい。

OSのアップデートをするには、設定アプリから一般>ソフトウェア・アップデートと進み、ダウンロードを行います。

低電力モードにする


低電力モードは、iPhoneでメールの取得や「Hey Siri」など、全部で7つの機能を一時的に停止し、消費電力を抑えるモードです。設定>バッテリーの順に進みます。

次の画面で、低電力モードをオンにします。バッテリーが20%以下になると、低電力モードをオンにするかどうかポップアップが出るので、そのタイミングで設定を行うことも可能です。

ディスプレイの明るさを下げる


ディスプレイの明るさを下げることも、充電速度を速くするには効果的な対処法です。コントロールセンターから明るさの目盛りを下げることで設定可能です。設定>一般>アクセシビリティ>ディスプレイ調整から「明るさの自動調節」を設定することも可能です。

位置情報サービスをオフにする


「位置情報サービス」がオンになっていると、常にGPSが作動する状態になります。設定>プライバシー>位置情報サービスと進み、オフにすることで充電速度が速くなります。これも効果的な対処法のひとつです。

アプリのバックグラウンド更新をオフにする

iPhoneに入っているアプリの最新版がリリースされると、そのアプリが自動的にバックグラウンドでアップデートされることがあります。設定>iTunes StoreApp Storeで自動更新をオフに可能です。

再起動


iPhone X以降のモデルでは本体のサイドボタンと片方の音量調節ボタンを長押しし、画面上の電源ボタンをスライドします。iPhone 8以前のモデルでは、サイドもしくは上部のボタンを長押しし、画面上の電源ボタンをスライドします。

再度電源を入れれば、再起動終了です。

初期化


これまでの対処法をすべて行っても改善が見られない場合は、本体を初期化し、出荷時の状態に戻すことで充電速度が速くなることがあります。設定>一般>リセットの順に操作して下さい。

充電環境を改善する


ここまで、iPhoneの設定をチェックすることで充電速度を速くする方法をご解説しました。次に、充電をするときの環境で見直すべきコツを解説します。すぐに可能なことばかりなので、実践してみて下さい。

純正、新品の充電ケーブルを使う


充電するときに、充電器がAppleの純正品であり、かつ新品のものを使用するというのもひとつの対処法です。特に充電ケーブルは頻繁に端子の抜き差しをするもので、消耗品です。これを買い替えることで、充電スピードが上がる可能性があります。

純正品


Apple製品で使用するアクセサリーの純正品とは、Appleが製造・販売している正規品のことを指します。厳密な純正品ではありませんが、Appleから製造・販売を許可された安全な製品もあります。

また、近年はAmazonApple公式ストアがオープンするなど、純正品が手に入りやすい状況となっています。故障のリスクも考え、非純正品ではなく、安全性のある純正品を使用することをおススメします。

iPhoneのコネクタの清掃


前述したように、iPhoneのコネクタに汚れがついていると充電速度に影響があります。自分自身で清掃する場合は、端子を傷つけないように気を付けてほこりを取り除きます。汚れが酷い場合はAppleストア店頭でのメンテナンスなども検討して下さい。

温度環境を考慮する


iPhoneは、16〜22℃の環境での充電がおススメされています。車の中などは温度が上がりやすく、バッテリーに損傷を与えることすらあります。また、布団や毛布の上など保温機能が高いものの上もおススメ可能でせん。

USB-C端子で充電する


USB-C端子で急速充電をすることで、通常よりも速く充電することが可能です。iPhoneにはUSB-C端子が同梱されていないので、別売りのUSB-C端子Lightningケーブルと、ACアダプタを購入する必要があります。

バッテリーを交換する


根本的な解決方法として、バッテリー交換をするという方法もあります。バッテリー交換をするときは、場合によって費用がかかったり、iPhoneのデータが消えてしまったりすることがあるので、バックアップをしてから手続きして下さい。

修理に出す


充電時間が遅い原因が、バッテリー以外の部分にある可能性もあります。iPhoneを修理・点検に出すことで確実な改善が見込めます。Apple公式の修理の場合、本当に修理が必要かどうかのカウンセリングを修理実施前に行ってもらえます。

iPhoneの充電が遅くなるのを防ぐ対策


iPhoneの充電速度が遅くなってしまう前に、その状態を防ぐ対策法が3つあります。普段から実践しやすいことばかりなので、こまめな対策をおススメします。それぞれ詳しく解説します。

満充電になったら充電器を外す


iPhoneの充電が100%になったら、充電器を外すようにして下さい。満充電になってから充電器を取り外せば、余計な電力が本体に作用することを防ぎ、バッテリーの劣化を防ぐことにつながります。

こまめに充電しない


充電の減りが気になるからと言って、あまりに頻繁に充電を繰り返すのはバッテリーにとっていいこととはいえません。iPhoneが劣化するまでの充電回数には限りがあるので、なるべく充電回数を減らすことでバッテリーの耐用年数を温存することが可能です。

高温を避ける

iPhoneの充電をするときは、35℃以上の環境にならないようにして下さい。iPhoneに最適の温度は16〜22℃です。高温の場所で充電をするとバッテリーが劣化し、充電速度が遅くなる場合があります。

まとめ


ここまで、充電速度が遅いときの対処法などを解説しました。機内モードに設定したり、純正のUSB-C端子を使用するなど気軽に可能なことも多いので、可能なことから実践してみて下さい。